大得工務店

パッシブデザインで理想の住まいを実現

-2016.6.29- 『住宅会社の9割が行っていない、本当に地震に強い家にするために必要な設計とは、、』

最近はどこの住宅会社でも、「わたしたちの会社は耐震に優れています!」と言いますよね。

 

「耐震等級3をとっているので安心です」という言葉をよく聞きますが、本当にそうでしょうか?

木造住宅の性能評価の最高等級である「耐震等級3」の取得は、強度の高い構造用面材などを使用していけば、実はそれほど難しくありません。しかし、耐震等級を設計する際に計算要素に入れない部分でも、実際に地震が来た際には非常に大切な要素となる部分もあるので注意が必要です。

耐震等級は1~3のたった3段階です。同じ等級を取得していても耐震性能には差があるものと思った方が良さそうです。

 

そこで、ハンズ&アーキテクトでは耐震等級のみで考えるのではなく全棟【構造計算】をして、物理的根拠に基づいた、本当に安全で安心な耐震性のある家づくりを行っています。

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【構造計算】は、2階建て以下の木造住宅には義務づけられていないので、住宅会社のおよそ9割が行っていません。
2階建て以下の木造住宅に義務づけられているのは、【構造計算】ではなく、簡単な計算と仕様を守ることだけです。

 

【構造計算】とは何をするかというと、精密に建物の強さを計算していきます。

 

まず最初に、「建物のすべての重さ」を想定し、調べることから始めます。

①建物の重さを調べる(建物自体の重量)。
②建物の床に乗せる、物(人の重さや家財道具)の重さを想定する(積載荷重)。
③雪が積もったときに屋根にかかる重さ(積雪荷重)や、グランドピアノやウォーターベッドなどのように、特に重いものの重さ(特殊荷重)を考慮する。
④全部(建物+積載物+特殊荷重)の重さを合計する。

重さが基本になるのは、まず地球の重力に対して耐えられるか? ということ。
地震のときに建物に襲いかかる力は重いものほど大きくなるので、まず、建物の重さを調べないと何もわかりません。

1995年6月29日、韓国ソウルで5階建てデパートが突然崩壊し、死者502人を出すという大惨事がありました。もともとこの建物は地上4階のオフィスビルにする予定でしたが、建設途中でデパートに変更したため、ビル中央部の売り場の柱を大幅に取り除いてしまいました。そのため、ビルの自重に耐えきれず倒壊。あまりに稚拙な事件ですが、地震の影響以前に、建物自体の重量を考慮しなければ十分に起こりうることです。

 

次に、「建物にかかる重さが力としてどのように伝わり、その力に耐えられるか」を調べます。

⑤建物にどのように重さ(下向きの力)が伝わるかを調べる。
⑥伝わった重さに、材料が耐えられるかを調べる。 そして、地震や台風が来た場合を想定して検証する。
⑦地震が来たときにかかる力を、建物の重さから換算する。
⑧台風が来たときに、建物にかかる力を調べる。
⑨地震や台風のときに建物にかかる力(横向きの力)に、材料が耐えられるかを調べる。 ここまでが、ルート1の許容応力度計算である。

ここまでで、地震や台風に対して、持ちこたえる建物かどうかをまず検証。 このうえに、次の計算が行なわれます。

⑩地震・台風それぞれの場合に、建物がどのくらい傾くのかを計算する(層間変形)。
⑪建物の上下階の硬さのバランスを調べる(剛性率)。
⑫建物の重さと硬さが偏っていないかを確認する。バランスよく重さを支えられるかを調べる(偏心率)。 具体的には、通常20分の1〜200分の1以上の傾きを損壊とみなして、それ以上は傾かないように設計するわけだ。角度でいうと、0.3度程度。

 

0.3度というのは3メートルの高さで0.5センチ程度しか傾かないということです。この程度の傾きであれば、揺れが収まると、また元に戻る範囲内であるということで設定されています。ボールペンでもゴルフのクラブでも、力を入れればしなるが、ある程度までなら、すぐに元に戻るのと同じ理屈です。

また、震度5強の地震でも、地震で建具やサッシが開かなくなることがないという、安全性の検証も正確に行います。 ここまで検証してあれば、たいていの建物は地震で倒壊することはありません。

 

このように精密に計算をしていきますから、構造計算書は木造2階建て一軒分で、実に280ページ程、タウンページくらいの厚みになります。

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のように構造計算をされた家と、されていない家、どちらが本当に安心安全で耐震性がある家かは一目瞭然です。

依頼する会社や建物の内容、規模にもよりますが、住宅だと20〜30万円程度の「構造計算料」という費用が別にかかり、家づくりのコストは増えてしまいます。信頼できるつくり手は、そのコストアップを「安全に、安心して暮らすための必要経費」として、重要性をきちんとお客様に伝え、「構造計算料」の負担をお願いしています。

ハンズ&アーキテクトは、お客様の”笑顔あふれる生活”を目的に、必要なところにはしっかりとお金をかけ、無駄をとことん省き、高品質・高性能な家づくりをしています。

住宅会社を選ぶ時には、全棟構造計算をしているかどうか?をぜひ気にしていたただければ、と思います。

 

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