大得工務店

パッシブデザインで理想の住まいを実現

「シンプルな和」自然エネルギーを最大限活かすパッシブ住宅【完成の様子】

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物件データ
構造・・・木造軸組工法、外張り断熱エアサイクル工法
間取り ・・・4LDK+ウォークインクローゼット
地域・・・静岡県浜松市南区

設計&外観
外観はお施主様のご要望で「シンプルな和」というテイストでデザインしました。
安定感を出すために家の高さを低めに抑えて、安定感を出し、軒を深くして、夏の暑さをカットしつつ冬の日差しを取り込むように設計しています。また、1階2階のすべての空間で南から北に抜ける自然通気を取れるように計画し自然エネルギーを最大限活かすパッシブ住宅としました。

パッシブ住宅・・・建物の性能を上げる事により、自然エネルギーを利用した空調設備だけで、機械的な冷暖房器具を極力へらした住宅のこと。

屋根形状はシンプルな切妻としました。ハンズ&アーキテクトでは切妻の屋根を基本とした設計をしていますが、これは屋根裏に熱を溜めない、雨漏りのリスクを抑える、余分なコストが掛からないといった理由があります。

屋根材は耐風性能の高い平板瓦ですが、和瓦と同じように継ぎ目が縦に通った和風の平板瓦を採用しています。また、高効率な太陽光発電装置を載せて自宅の消費電力以上を発電できるゼロ・エネルギー住宅としています。

性能
ゼロ・エネルギー住宅とするために、家の断熱性能を現在定められている断熱基準の最高等級である「省エネルギー対策等級4」になるように設計しました。

断熱工法は、外張り断熱工法であるエアサイクル工法を採用しています。また国の定めた基準をクリアした住宅が対象となる「長期優良住宅」の認定を受けておりますので、補助金に加えて減税など様々なメリットを受けられます。補助金では地域ブランド化事業という国の制度(現在は廃止)を利用し、100万円もの補助金を受けることができました。

また、性能が高くなったことによって光熱費が抑えられるといった金銭面のメリットも大きいですが、エアサイクル工法ではジメジメしない・室内の温度ムラが少ないという特徴がありますので家族の健康が守られるということが一番のメリットです。

設計の基本
家全体の設計にあたりお施主様にご希望いただいていたことは二つありました。

一つ目はご先祖を守る本家であるため、人寄せのできる和室が必要であること。
二つ目はお手入れが楽で長持ちする仕様であることです。

和室は様々な使い方がありますが、こちらのお客様は客間としての使い方が主であるとの事だったため、玄関から広縁や和室への動線がスムーズになるように設計しました。また家相を考慮した平面計画としています。家相についてはこちらで解説しています。また、お手入れが楽で長持ちする仕様として、強力な保護コーティングをした床材や、メンテナンス用の専用点検口を設けた建具の戸袋も設計の中に含みました。

家の中の動線計画では家事動線はもちろん、収納を各所に適切に配置することで収納動線も追及しました。収納の量だけではなく収納の場所や質を満たすように全体をプランニングとしています。また、外部や別棟の建物との連携を考えた配置計画としています。


自然素材を使用して空気の澄んだ玄関ホール
玄関来客向けである和室と広縁(写真左手)へ移動しやすいように出入口を大きく設置しています。木材をたくさん使い、壁を漆喰塗りとしたこともあり、玄関に入った時の澄んだ空気も家の雰囲気を良くしています。

正面は10寸角(約30cm角)で4面とも節の無いヒノキの無垢の柱を設置しました。数十年の歳月をかけて丁寧に手入れをされて真っ直ぐ育ったヒノキ材。これだけの太い材料ほど育成に時間がかかるので貴重な木材になりますが、30cmもの太さで節がないヒノキは流通量も少なく貴重品です。

時代にとらわれない、生活に合わせた仕様
玄関2
玄関から広縁、広縁から和室へ移動できる動線は和風住宅でもよく採用されているパターンですが、元々は法事の際などで人が集まる時に使いやすいようにと考えられた間取りです。そのため、玄関もゆったりした広さを確保して広縁と和室との広さのバランスを取りました。

最近は2世帯・3世帯が一緒に住む家の割合も減ったので法事なども自宅でやる家も少なくなりました。そのため、人がたくさん入れる和室は段々使われない空間となり、和室の使われ方も大きく変わってきています。

また、お客様が元々住まわれていたお住まいでは、近所の方などのお客様がこられた時に玄関に腰掛けて世間話をするという使い方もされていました。

そこで、以前の家のように玄関ホールは30cmほどの高さの段差をあえて計画し、玄関内で腰掛けてお話しする時にも疲れないようにしています。ただ、そのままでは上がり降りが大変になってしまうため、上がり降りや靴の脱ぎ履きがしやすいよう、一段低い位置に「式台」という踏み段を設置しました。


材料とシンプルさにこだわった和室
和室お客様からご要望いただいていたのはシンプルかつ伝統的な和室。

素材の色味や部材の使い方の配慮はもちろんですが、存在感が出やすい照明器具やエアコンをスッキリとさせるため、照明器具とエアコンを埋込みタイプにしました。

造作材はすべてヒノキ材で仕上げました。太さ、木目、全体のバランスなど全体をイメージしながら一つ一つの素材を当社作業場で加工しました。床の間の上の神棚は、御殿屋台も手がける大工職人が制作した鳥居と囲いを付けた特別仕様です。和室の造作材を加工した端材を利用して製作したので無駄がありません。

壁の素材は玄関ホール同様に漆喰ですが、和室は暗い雰囲気になりやすいので、落ち着きがあって明るい色味の漆喰壁を選択しています。和室は広縁からの光をたっぷりと取り込み日中明るい空間です。そこで、光を有効利用するために暗くなりやすい北側廊下に明かりを届ける採光障子を計画しました。


本物の木の質感が美しい広縁広縁広縁も極力シンプルになるよう設計しました。

床は節の少ないヒノキの無垢材を選び、表面がツルツルになるまで丁寧に加工して木目のバランスを考えながら1枚1枚施工。広縁の奥にある押入の建具は舞良戸(まいらど)と言って、和風建築の伝統的な意匠です。木の木目と立体感が美しい仕上がりとなっています。天井にはよしずの天井を張り、焦げ茶色の桜の木をアクセントとしました。

和室との境にある障子は様々なご年齢のご家族へ配慮して、動きが軽くなるV字型のレールを取り付けて製作しました。また、破れやすく張替えが大変な障子紙の代わりに、和紙風の割れにくい樹脂パネルを取り付け、住まいのお手入れの負担がなるべく少なくなるように配慮しています。


開放的なリビングダイニングキッチンリビングリビングと一体となったダイニングとキッチンは、屋根の形状に合わせて空間に広がりが出る勾配天井にしました。

正面左手の梁は鉄砲のように曲がったものを選び、屋根の勾配に合わせました。昔の家はこのような野物(のもの)と呼ばれる構造材がたくさん使われており、手斧(ちょうな)という道具で大工職人が一本一本手加工していました。今では工場加工のプレカットが一般的になっていますが、この野物は手加工にこだわり手斧で仕上げたような風合いを出して立体的に加工しました。

室内の温度を効率的に循環させるため、勾配天井の部分にはシーリングファンの付いた照明器具を選択しました。シーリングファンは一見見た目重視の器具と思われがちですが、夏場は扇風機の代わりになるくらいの風を生み出して空気を循環させる実用的な器具です。天井が高い室内を快適でロスの少ない空間にする場合は、非常におススメできます。

天井が高くなると冷暖房の効き目が悪くなり光熱費がかかると心配される方もいらっしゃいますが、性能を高めた住まいではエアコン1~2台で家中を空調していくこともできます。また、エアコンは電源を入り切りするときに一番電力を使いますが、高性能な家であれば一日中エアコンを付けっ放しにしておくほうが光熱費が安くなるという実験データもあります。

制作建具を設置(閉めた時)
クローズリビングとダイニングキッチンの境には制作建具を設置しました。この建具は完全に壁の中にしまうことができるので、急な来客があった時など、キッチン側を隠すことができます。
制作建具を設置(開けた時)
オープン普段は開放してこのような状態で利用することができます。戸袋は細長く手の届きにくい場所ですが、中のお手入れが簡単にできるように裏側にある物置にお掃除口を設置しています。

冬の朝でも明るく暖かいダイニングキッチンダイニングキッチン1階の床は無垢のナラ材を使用しています。適度な硬さと、家具などにも利用される木目の美しさが特徴で、床材に非常に適した良い素材です。

正面は対面キッチンとなっていて、ダイニング側の壁には埋め込みタイプの小物入れを施工しました。調味料やペンなど、テーブルの上に散らかりがちな小物類を収納していただくことができます。小物入れの高さは、事前に伺っておいたお客様がお使いになるダイニングテーブルの高さに合わせており、テーブルが広くなったような間隔で使っていただくことができます。

ダイニングキッチンの上は小屋裏収納になっています。天井高さの低い収納空間を少しでも使いやすく確保するためには、小屋裏収納の床をなるべく低くして小屋裏収納内部の天井高さをできるだけ高く取る必要がありました。そのためにはダイニングキッチンの天井をなるべく低くする事が有効だったので、天井構造を他の部分よりも低く組んで、上の階の床下地と一体型の「現し」構造としました。

一本一本 手作業で選り分けた木材キッチン横
天井の下地にする木材は当社作業場で加工したものですが、床下地用の木材を加工する時に、材料の山から特に見た目の良い部材を手作業で選り分けてこちらの天井材に優先して使用しました。手をかけて適材適所することで見た目にも美しい空間となります。

キッチンの背中側は食器棚と冷蔵庫のスペースを確保してありますが、冷蔵庫の上には大黒様を設置する神棚を計画しました。神棚は、人の目線よりも高く、2階などで上から踏まないような場所に計画することが基本的なルールとなります。せっかく神棚を計画したものの、罰当たりなスペースしか確保できないといったことの無いように、プランニング初期段階から場所を考えておくことが大切です。

自宅の松の木を使用したキッチンカウンターシンク

キッチンのカウンターは、この家を建築する6年前に元々この敷地内に植えられていた松の木を伐採し、当社で自然乾燥させておいたものを製材・加工して使用しています。松の柔らかい色味と美しい木目がインテリアにマッチしています。

最近主流となっているシステムキッチンは、ほとんどの商品が引き出し式となり、昔からあった開き戸式と比べると収納量が飛躍的にアップしました。

また、高い位置であまり使い勝手の良くなかった吊り戸棚は、有効利用されている方があまり多くないこともあり、吊り戸棚なしの対面キッチンを選ばれる方が非常に多くなっています。


空間をじんわりと暖める蓄熱式暖房蓄熱式暖房ダイニングの隅にはオール電化契約で安く使用できる深夜電力を利用した蓄熱式暖房を設置しました。深夜電力で夜のうちに中に入っている蓄熱レンガに熱を溜め込み、朝から一日かけて輻射熱という方式で熱をジワジワと放出する仕組みとなっています。輻射熱は、からだの内側まで暖かくなる岩盤浴のような特徴の熱です。

空気を暖めるエアコンのと違い室内が乾燥しませんし、ガスファンヒーターや灯油ストーブのように室内の空気を汚すこともありません。高齢者やお子様にも負担のない、高性能な住宅をとても相性の良い暖房器具です。実際にお客様が冬を過ごしてみて、朝起きたときに室内だけでなく連続した階段ホールまで暖かいので、朝起きるのが非常に楽になったと喜んでくださいました。

次の日の寒さを予測して毎日設定を変えるのが面倒くさそうに思われるかもしれませんが、この器具は外部に取り付けた温度センサーが外気温をチェックし、外気の温度にしだがって自動的に温度コントロールをする仕組みになっています。ですから、明日の天気予報をチェックして温度を予測して毎晩タイマーで設定しておく・・・という面倒な作業は一切不要です。


家事作業の中心となる家事スペース家事スペースこちらは主に奥様がお使いになるキッチンから続になっている家事スペースです。湿気の多くなる空間なので、壁や天井、造作家具などは湿気を調整する能力の高い木材や漆喰などで仕上げました。

写真左手の勝手口から外に出て洗濯物を干す、隣り合う脱衣室で洗濯をする、といった様々な家事動線の中心になっています。また、雨の日に洗濯物を干す、洗濯物をたたむ、アイロンを掛ける、裁縫をするといった作業はこちらの部屋で完結します。また、パソコン用の電源やLAN配線なども計画しているので、パソコンを使った調べ事など家庭内の軽作業もできるスペースです。


脱衣室から脱衣室と浴室へつながる動線脱衣室&浴室家事室の隣の部屋は脱衣室、浴室となっています。プランニングで意識したのは、無駄なスペースと動きを無くすこと。図面だけでは中々イメージがつきにくい部分ですが、カーブの少ない真っ直ぐな動線は無駄が無いだけでなく使いやすいものです。

通常は、脱衣室内に設置されることの多い洗面化粧台ですが、特に年頃のお嬢様がいらっしゃるご家庭では「家族が入浴中は洗面化粧台を使うのに気が引ける」と言ったお話を多く聞きます。そこで、脱衣室はシンプルに洗濯機と下着やタオルなどの収納のみの空間とし、隣り合う家事室内に洗面化粧台を設置しました。家族が入浴中でも気兼ねなく洗面化粧台を使うための設計です。


家族全員で入ることができるゆったりしたお風呂
お風呂浴室はユニットバスを採用していただきました。女性に人気のピンクをアクセントに選んでいただいたかわいらしいお風呂となっています。広さはゆったりとした1.25坪サイズ、畳2.5枚分の広さがありますので、4人家族なら全員で入っていただけるくらいの広さです。


空気がいつも綺麗なトイレトイレトイレは湿気を含む空間ですので、玄関や家事室同様に調湿効果の高い無垢材と漆喰で仕上げました。

壁は腰の高さまで拭き掃除のしやすい無垢材の板を張っています。木材はそのままでは水分を吸い込んでしまいますが、壁に張らせていただいた木材は塗装の膜でコーティングされていて水分が染み込みにくくなっています。

男性が立って用を足す場合、少なからず回りに飛び散る可能性があります。小さなお子様などは失敗してしまうことも多いので、飛び散ってしまった時にどれだけ掃除がしやすいかはトイレの大切な要素です。汚さないことは住んでいる方の努力ですが、汚れにくいご提案は施工する側の努力だと思います。

手洗いボウルまでこだわっています
トイレ手洗い
カウンター材と側面の板は、キッチンなどと同様に6年前にお客様の自宅の庭で伐採した松材を製材、乾燥、加工させたものを使用しています。

手洗いの下は、木目が細かくそろった美しい杉材のみを使用して建具を製作し、掃除用具やトイレットペーパーのストックを収納していただけるスペースを作りました。

手洗いボウルはお客様と一緒に選んだ信楽焼(しがらきやき)の鉢を使用しました。信楽焼は滋賀県甲賀市信楽を中心に作られる陶器で、日本六古窯のひとつにも数えられる焼き物です。狸の置物が有名ですが、温かみのある色味と美しい焼き色が特徴です。浴室同じピンクの色味が雰囲気を優しくしています。


収納動線を追及した納戸納戸1階の中央に計画した納戸です。窓がありませんが、収納空間なので日が当たらないこともメリットとなります。

納戸は物置ですが、家の隅に配置されることが多い空間です。しかし、家の隅に配置すると出し入れが面倒になり使用頻度が下がる、使用頻度が下がると中が整理されなくなり家全体が散らかっていく・・・こんな家が非常に多いです。

何を収納するかにもよりますが、収納は収納するものから使いやすい場所に計画することが大切です。家事動線だけではなく、収納へ行き来する収納動線もしっかりと考えて計画していくと使いやすい住まいとなります。


夏場でも暑くなりにくい寝室寝室西面や東面は日差しから受ける温度上昇の割合が高い方角で、特に西日は昔から夏に家が暑くなると嫌われてきました。建物や窓サッシの性能が高くなったとはいえ、自然の力にはどう頑張っても逆らえないので、自然エネルギーを有効に利用する家づくりをしていくのがベストです。

こちらの部屋の左手に見えるのが西側の窓ですが、西日で夏場暑くなりにくいように外部に日よけルーバーの付いたものを採用しました。ルーバーは手動で調整ができるため、閉めておけばよしず(葦簀)のように日射を防いでくれ、開けておけば他の窓同様に日射を取り込んでくれます。


冬の朝でもぽかぽか暖かく明るい階段階段キッチンやトイレのカウンター材と同様に、ダイニングキッチンと連続する2階階段ホールの手すりにも、お客様の自宅の庭から伐採した松の木を使用しています。

1階のリビングダイニングキッチンから階段でつながる2階廊下
階段上
この階段は家の北側に計画してありますが、日中暗さを感じることはほとんどありません。午前中の日差し、午後の日差しが様々な角度から入り込み、室内や吹き抜けを通じて階段ホール内に入るためです。

また、北側の階段は日が入らないことで寒くなりがちですが、隣り合うダイニングに設置した蓄熱式暖房が、ダイニングだけではなく階段ホールを通じて家全体を暖めてくれます。

熱を効率的に届けるために、ダイニングから階段に通じる部分にはあえて間仕切りを設けていません。

性能の低い住宅で同じ事をやると室内の熱がドンドン逃げていってしまいますが、高性能な住まいではこの限りではありません。これはエアサイクル工法の高い性能があればこそできるプランニングです。


すっきりとした開放的な洋室洋室2階の洋室です。屋根勾配にあわせた勾配天井とし、勾配天井にでも使用できるタイプのダウンライトを採用しています。勾配天井には登り梁といって、屋根の勾配に沿って組み上げる梁を採用しました。登り梁を採用したことで天井周りの構造がすっきりとしただけでなく、埃が積もってお掃除をしないといけないところも少なくなりました。

壁は植物のケナフから作られた通気性のあるケナフクロスを採用しています。一般的なビニールクロスと違って水分を通す壁紙です。

正面に見える小さな扉からは小屋裏収納に出入りすることができます。小屋裏収納は2階の基本床高さよりも20cmほど下げて構造を組んだので、その分空間が広くなって使いやすくなっています。階段1段分ほどの高さですが、中に入った時の感じ方は大きく違います。


壁が呼吸するウォークインクローゼットウォークインクローゼット1階、2階と寝室のクローゼットはすべて中に入ることができるウォークインクローゼットにしました。収納しているものがすべて見渡せるので、どこに何があるのかがすぐ分かり出し入れの時間も短縮できる効率的な形式です。

室内の壁と天井は杉の無垢材を使用。杉は木の中でも特に湿気を調整する効果が高く、室内を快適な湿度で保ってくれます。湿度が適切に保たれていれば害虫の被害も受けにくいばかりか、衣類自体も痛みにくくなります。クロスなどと比べると引っ搔き傷が付きにくい事と、汚れが目立たないこともポイントです。


デッドスペースを活用した小屋根裏収納屋根裏ダイニングの上に計画した小屋裏収納です。屋根の三角部分のデッドスペースを収納としたものですが、床組みの構造を下げて設計したので、6帖ほどのゆったりとした収納空間が生まれました。小屋裏収納は天井高さを1.4m以下に抑えることで床面積に参入されず、税金もかからないためにコストパフォーマンスに優れた収納空間です。

従来の住まいでは天井の上に断熱材を施工してあるために、小屋裏は夏場サウナ状態でとても使えたものではありませんでした。しかし、今回採用している外張り断熱のエアサイクル工法では屋根面で強力に断熱していますので、夏場の暑さもほとんど影響がありません。温度変化が少なければ中に収納するものも痛みにくいのでより快適に使用することができます。


外装外観屋根形状はシンプルな切妻としました。ハンズ&アーキテクトでは切妻の屋根を基本とした設計をしていますが、これは屋根裏に熱を溜めない、雨漏りのリスクを抑える、建築とメンテナンスに余分なコストが掛からないといったメリットがあるためです。外部で複雑な構造を計画すると、メンテナンスに高額な費用がかかるばかりではなく雨漏りなどのトラブルも起きやすくなります。

戸建て住宅はメンテナンスが必ず必要になりますが、これまでの日本の住宅のように30年で建て替えるスタイルから、50年以上持つような家づくりに変わって来ています。少なくとも20年30年は大きなトラブルが無いような基本構造になっていないと、メンテナンスする価値すらない家になってしまいかねません。長く住むためには見た目だけではなく、メンテナンス性へ配慮した家づくりは大切です。

屋根材は耐風性能の高い平板瓦ですが、和瓦と同じように継ぎ目が縦に通った和風の平板瓦を採用していますまた、パナソニック製の高効率な太陽光発電装置を載せて自宅の消費電力以上を発電できるゼロ・エネルギー住宅としています。オール電化住宅と太陽光発電は非常に相性がよいのでおススメです。
外観2勝手口からつながるテラスです。

手前のコンクリートの土間部分にはこの後テラスを設置します。テラスは主に洗濯物を干すスペースとして使用しますが、自転車や外の荷物などの一時置き場としても活躍します。また、生ごみを分解処理する「ごみ処理機」を使用するために電源となるコンセントも計画しました。

間取りを計画する時、室内の家具の配置などは考えながら間取りの計画をする方は多いですが、自転車などの外部で使用するものの収納場所や物の量に応じた収納場所をまで考えておく方は多くありません。計画されていなくても、実際に生活が始まると物の置き場に困り結局は置きやすい通路などが物置になっている方も多いです。

新居への引越し後に快適に生活するためには、家族の荷物の量とそれに合った最適な収納計画をしっかり立てることが大切です。


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