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家族を守る家と家族を襲う家

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地震に強い家と弱い家

あなたの家は地震に強いですか?弱いですか?建てたばかりだから大丈夫ですか?それとも建ててから年数が経っているから地震に強くないでしょうか?
よくわからないという方も多いかもしれません。しかし、「ウチは大丈夫」と自信を持って言えない方は結構多いと思います。

地震が起きた時、地震に耐えられない家は崩れて中にいる人を襲います。あなたや大切なご家族を守るためにも、あなたの家が地震に強い家か弱い家かを知っておくべきです。

日本では、住宅を建てるときは「建築基準法」という法律に従い家を建築します。
「建築基準法」とは、建物のすべての基本ルールを定めた法律で、構造体の強さも定められています。「建築基準法」は昭和25年に施行され、日本の家は違法建築以外は全てこの建築基準法のルールに従って建築されてきました。

手抜き建築ではないのに地震に弱い家

構造体の強さを決められたルールに従って設計して、腕利きの大工さんが丁寧に創り上げた家でも地震に弱い家があります。昔の大工さんの腕が悪かった?・・・そういうわけではなく、昔と今では家を設計するための考え方が全く違うことが原因です。日本は世界的に見ても地震が多い国なので、地震が起こるたびに少しづつ基本ルールが厳しくなってきたからなのです。「ウチを建てた大工さんは腕が良かったから大丈夫だよ!」なんてことでは無いのです。

最近では記憶に新しい東日本大震災がありましたし、近畿地方を震え上がらせた阪神大震災も1995年とたった20年前に起こった大地震です。東海地方も大地震がくると言われていますが、まだ大地震は起きていませんよね。

「地震なんて生きてるうちにはこないんじゃないの?」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、地震は起こる仕組みから考えると数十年に一度は必ず来るもので、東海地方にも必ず来るものと言われています。
▶地震が起こる仕組み

東日本大震災は未だ爪痕が深く残っていますが、この震災を教訓にあなたは対策を取っていますか?トイレットペーパーと非常食を蓄えた?非常用の持ち出しグッズを揃えた?それらもとても大切なことですね。

しかし、寝ているときに地震が来たらどうでしょう?あなたの家がどれくらい被害が出るか予想できていますか?家の中で特に弱い部分と強い部分があることを知っていますか?何よりあなたの家はあなたを、あなたの大切なご家族を守ってくれるでしょうか??

地震に強い家は中にいる家族の命を守ってくれますが、地震に弱い家は地震で崩れて家族に襲い掛かります。家の災害対策は、実際身に降りかからないとなかなか改めて考えることがありませんよね。しかし、これらの問題は後悔してからでは遅いのです。

この記事を読んでいただいたこの機会に、今一度考えていただけたら幸いです。次に、弱い家を簡単に見分ける5つのポイントをご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

地震に弱い家を見分ける5つのポイント

実はあなたの家があなたを守ってくれる強い家か、あなたに危害を加えてしまう弱い家か見分けるのは意外と簡単です。
以下の5つのポイントをチェックするだけで強い弱いの判断ができます。ぜひ参考にしてみてください。

1.1981年(昭和56年)以前に建てられた住宅

この、昭和56年以前に建築された住宅は弱いというのは法律改正が原因です。
国のデータによりますと、
昭和56年以降に建築された建物は地震が起きたときに大規模〜中規模の被害があったのは25%であったのに対し、
昭和56年以前に建築された建物は65%が大規模〜中規模の被害を受けています。

これは昭和56年に建築基準法が改正され家の耐震基準がグンと厳しくなったからなのです。しかし、基本ルールが厳しくなっても25%の家が大きい被害を受けている現実・・・4件に1件ですから低くない割合です。みんな口には出しませんが、自分の家だったら嫌ですよね。
その残りの25%の家の明暗を分けるのが残りのルールなのです。家は揺れたときに構造的に弱い部分に地震の力が集まります。

つまり家の構造で他に比べて弱い部分があるとそこに地震の力が集中していき被害が大きくなってしまうのです。
一度ヒビが入った茶碗が割れやすいのも同じ理由です。

2.家の構造バランスが悪い

というのは、家の中で強度の高いところと低いところが混ざっている状態で、これは地震に対しては最悪なのです。もし、あなたの家が南側は窓がたくさんあるのに、北側は窓がほとんど無いなら、家の構造バランスが悪いかもしれません。

では、構造体がバランスが良かったとしても、
大切な部分が腐っていたりシロアリに喰われていたらどうなるでしょうか?
・・・もちろん家の強度は低くなってしまいます。骨がスカスカなのと一緒ですから骨粗鬆症と同じですね。

ですから・・・

3.構造体が腐ったり、シロアリに喰われている

これも家を弱くする要因です。しかし、まだ安心できません。地震が起きたときどのような家が揺れやすいかご存知ですか?・・・質問を変えますと、どのような屋根の家が揺れやすいかはご存知ですか?重い屋根?軽い屋根?

正解は・・・

4.屋根が重い家

屋根が重い家は横への動きが大きくなりますから揺れが大きくなります。昭和56年より前に建築されている家で一番多い屋根構造は和瓦葺きですが、この時代の和瓦は今と違って土を乗せて屋根を葺いているので屋根全体で2トンとか3トンの重さがあります。
地震のときに家が揺れると屋根が重いほど家全体がグワングワン揺れますから、屋根材は重いほど家は地震に弱くなってしまうのです。もちろん構造体や屋根以外にも重要な部分があります。それは家の基礎です。

5.基礎の強度が低い

そうすると、地震が起きたときに、家を支える基礎がバリバリに割れてしまいます。一度ヒビが入ってしまった基礎は極端に弱くなってしまいますからさらに崩れやすくなってしまいますし、割れることで家自体が傾いてしまうことも十分考えられます。
基礎は家を支える大切な部材なのです。

いかがでしょうか?あなたの家は強い家か弱い家かどちらだったでしょうか?もし強い家だったならばここから先は読む必要がありません。弱い家だった方のみ先をご覧ください。

弱い家を強くする方法

ここまで読んでくださっているということは、あなたの家は弱い家ということですね。もし弱い家であっても強い家へと生まれ変わらせる方法があります。

それが「耐震補強」です。耐震補強は施工業者によっていろいろなやり方があります。2009年には浜松市の工務店が実際にやっていない工事を架空申請して不正に補助金を受けていた事件がありましたし、実際は業者によって補強計画の立て方はバラバラです。「どうしたら我が家は安心できる建物になるのか?」これは選ぶ工事業者によると思います。

工事をするときに覚えておきたい補強工事のものさし

結局のところ、依頼先が信用できる業者かどうかによってあなたの家の工事が成功するか失敗するかはハッキリと分かれます。

もちろん耐震補強工事だけが工事の成否を分けるわけではありませんが、来るとされる地震に対して家族の安全を守ってくれるものになるのか、安全を脅かすものになるのか重要な部分であることは間違いないと思います。今回は工事が手抜きにならないということを大前提として、工事の前の耐震補強計画についての基準を覚えておいてください。

まず、耐震補強工事をする前には、今の住まいがどの程度の丈夫さでどの程度の補強工事が必要になるかということを計算し数値で表します。現在のお住まいの状態と家の構造を調査をして家の強さを数値化するものですが、これを耐震補強計画と言います。

実はこの計算方法には2種類の方法があります。静岡県が推奨する「TOKAI0」(トウカイゼロ)の計算方法と建築基準法の計算方法です。

TOKAI0 の計算方法とは

TOKAI0は静岡県で定められている耐震補強計画のルールです。専用ソフトを使用して、現在の家の程度や構造体の種類・基礎の種別など家の状態を事細かく調査した上で計算します。静岡県では耐震補強工事の補強基準としてこちらのルールを推奨しており、昭和56年以前の建物の補強計画にはこちらのルールを使用するのがオススメです。なお、TOKAI0で静岡県や浜松市・磐田市などの市町村から補助金をもらう場合の計算はこちらの方法に限定されます。

建築基準法 の計算方法とは

建築基準法は国が定める建物を建てる上での基本ルールです。こちらのルールで計算する場合は建物の現在の構造に加え、新築ならばどの程度構造を強化すれば新築と同様の構造強度になるのかを計算します。こちらの計算方法は構造体のダメージがほとんど無い場合、築年数が比較的浅い場合に採用します。具体的な建築年は昭和56年以降に建築された建物にオススメです。

適切な補強計画で適切な強さの家を

自分の住んでいる家が、弱い家だな~とか、耐震補強工事を考え無いとな~という時は、築年数と自宅の状態、補助金の有無を考えて最適な方法を選択するべきです。ただ、構造体の評価や診断など専門的な部分がほとんどなので自分でそれを判断するのはまず不可能です。ですから、必要性を感じた場合は静岡県や浜松市・磐田市で受け付けている無料の耐震補強診断を受けてみるのがオススメです。

耐震補強診断は通常費用がかかるものですが、築年数などの条件を満たす家は診断費用を市が負担してくれますので無料で診断を受けることができます。
▶静岡県「耐震ナビ」

さいごに

ハンズ&アーキテクトでも耐震補強工事は多数手がけさせていただいておりますので、お住まいや図面を見ることで、耐震補強工事をしたほうがいい家と、しないほうがいい家のどちらに該当するか耐震補強工事をやろうとするとき、合わせてどんなことを考えておかなければならないか他のお客様が耐震補強工事をした時にどのような流れで工事を進めていき、どのような点で苦労されたかなどの事例を参考にしていただきながらご相談いただくことができます。

見分けるポイントは難しいものではありませんが、家の状態のさじ加減で判断する部分も多いので専門家でなければ分かり難い部分があることも事実です。どうするかは決めていないんだけどもし耐震補強工事をするとどんな感じになるのかな・・・など気軽な気持ちでも構いませんので、詳しく知りたい方はお気軽にご相談くださいね。

質問や気になることがありましたら、お気軽にコメントをお寄せください

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